偽装請負とは?
偽装請負とは、形式的には「業務請負」を装いながら、実質的には「人材派遣」であるもので、派遣先企業が本来負うべき「労働派遣法」に基づく様々な責任や義務から逃れようとするものです。
派遣先企業(名立たる大企業ばかりです)にとっては、増産などで人手が欲しい時には安価な労働力となり、生産調整などで人手が余っている時には容易にクビにできるという、実に都合の良い使い方ができます。
偽装請負では、責任の所在があいまいなうえ、業務請負なら派遣元がするべき業務の指示命令を派遣先企業がしています(派遣者の中にリーダー(責任者)と称する人物を配置し、派遣元が指示命令している(ことにしている)巧妙な偽装もあります)。
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偽装請負の実態
これまでに2つの業務請負会社で、4社(大手メーカー)に派遣された経験があるけれど、僕自身、当時は人材派遣と業務請負の区別がついておらず、現場でも「派遣社員」などと呼ばれていたこともあり、てっきり「人材派遣会社から派遣されている」のだと思い込んでいました(思い込まされていた?)。
2004年3月に製造業への労働者派遣が解禁、というニュースを聞いたときも、「えっ?そんなの大昔からやってるじゃん!?」と不思議に思ったのを憶えています(1996年から派遣を体験しているので)。
後年(つい最近)になって、いずれも「偽装請負」であったことが判明したわけだけれど、今にして思えば、僕のような住所不定の怪しい人間でも簡単に雇ってもらえたし、派遣仲間も人選などしてないんじゃないか?と思えるほどに得体の知れない怪しげな人ばかりでした。
健康保険・厚生年金の加入を促されることもなく、そこかしこにグレーな雰囲気が漂っていたのは、グレーではなくブラックだったのだと知り、やっぱりそうか・・・(納得)という感じです。
ただ、給料計算をごまかされるようなことはなく、健康保険・厚生年金も申し出れば加入はできました。僕の場合は短期間で稼ぐことだけが目的だったので、加入を強制されないのはかえって都合が良く、お互いの利害が一致したともいえます。
2006年8月頃から新聞などのメディアに「偽装請負」の問題が取り上げられることが多くなり、関係官庁も調査に乗りだしたことから、大手メーカーでは偽装請負を解消し、「人材派遣」に切り替える動きが加速しています。
それにしても、指摘されるまでは対処しようともせず、10年以上に渡って放置されてきたのだから、遅すぎる対応としか言いようがないですが・・・。 |